難聴でも運転免許取得できる-聴力基準を徹底解説

難聴で運転免許取得に不安を感じている皆さまへ。
この記事では、片耳難聴のボク自身の教習所での体験談を交えながら、運転免許取得に必要な聴力基準についてご紹介します。

この記事は次のような人におすすめ!
- 運転免許取得を目指している難聴の方
- 聞こえづらさに悩んでいる方

運転免許取得のポイントや実際のエピソードを知ることで、安心して免許取得への一歩を踏み出すことができます。
1. 片耳難聴と運転免許の基礎知識
まず初めに、難聴でも運転免許が取得できる基礎知識についてご説明いたします。
聴力の合格基準
警視庁の定める基準では、両耳の聴力(補聴器による補助聴力を含む)が、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音を聞くことができることが条件となっています。
これは「大声での独唱」や「騒々しい工場内の音」に匹敵するレベルで、実際の運転中に十分な音の認識が可能であるとされています。
ボク自身もこの基準をクリアし、無事に免許を取得できました。
両耳の聴力(補聴器により補われた聴力を含む)が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること。
補聴器を用いても聴力が10メートルの距離 で90デシベルの警音器の音が聞こえない程度の聴覚障害者でも普通自動車の運転免許を取得できるように!
平成20年6月1日から、補聴器を用いても10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえない聴覚障害のある方でも、普通自動車の運転免許を取得できるようになりました。
普 通 自 動 車 、 大 型 自 動 二 輪 車 、 普 通 自 動 二 輪 車 、小 型 特 殊 自 車 及 び 原 付 車 の 準 中 型 自 動 車 などの運転免許を取得することができます。

上記車種の他に取得を検討している免許種別があれば、聴覚に障害がある方の運転免許取得等について(出典:徳島県警察)を参考に、専門家に相談すると良いかと思います。
聴覚障害者が運転する場合の義務事項

- 「聴覚障害者標識」の表示
聴覚に障害のある方は、運転する普通自動車に必ず「聴覚障害者標識」を付けなければなりません。 - ワイドミラーの活用
後方の安全を確保するため、ワイドミラーを使ってしっかりと周囲の状況を確認しましょう。
周囲の運転者への配慮
- 幅寄せや割込みの禁止
「聴覚障害者標識」を表示している車に対しては、幅寄せや無理な割込みを行ってはいけません。 - 安全な通行への配慮
聴覚障害者標識を付けた車が安全に通行できるよう、十分な注意と配慮を行いましょう。

聴覚障害者運転に関する詳細は、こちらのページ(出典:警察庁)が参考になります!
2. 体験談で見る免許取得のステップ―ボクの実体験から学ぶポイント
この章では、片耳難聴のボクが実際に運転免許を取得した際のエピソードを中心に、具体的なステップや心構えをご紹介します。
初めての教習所での不安や、指導員とのコミュニケーションの工夫など、リアルな体験談を交えながら、読者の皆さまが安心して一歩を踏み出せる情報をお伝えします。
初めての教習所で感じた不安と安心
ボクが運転免許を目指し始めたのは、大学1年の夏休みでした。
教習所に入った初日、片耳難聴であることを自己申告した際、教習指導員の反応は「え、そうなの😯😯」と驚いた様子でした。

正直ボク自身、片耳難聴のことは気にしていませんでした。
当初は「念のため報告しておくか~」くらいでしたが、教習指導員の反応に、免許を取得できるか不安になりました。

教習中のエピソードと指導員とのコミュニケーション
後日その指導員から呼び止められ、「君は片耳難聴だと聞いたけど、免許取得に問題がないことを確認したよ」と言われました。
どうやら、教習所側でも初めてのケースだったようで、確認してくれたみたいです。
また、教習が進むにつれて、指導員の方が私の状況に合わせたサポートをしてくれることが分かりました。
例えば、特に助手席からの指導(路上教習)などでは、大きめの声で片耳難聴でも問題なく聞こえる大きさの声で指導していただきました。

個別の対応がとても心強かったです。
片耳難聴であることをオープンにすることで、より具体的なフォローを受けることができ、実際の運転技術にも自信が持てるようになりました。
3. 免許取得後の実際の運転体験と生活の変化
免許を取得した後、運転の楽しさや自信を実感する瞬間がたくさんありました。
新たな自由が広がると同時に、片耳難聴者ならではの工夫も必要となるポイントをご紹介します。
運転がもたらす生活の充実感
免許取得後、車を使ったお出かけができるようになると、行動範囲が大きく広がりますね。

ボクは、週末にはドライブで近隣の観光地へ足を伸ばし、美味しいラーメン巡りを楽しむなど、生活がより充実したものとなりました。
片耳難聴ならではの運転のコツと注意点

運転中は、やはり音だけでなく視覚情報にも十分注意を払うことが必要です。
急な車線変更や交差点では特に注意深く観察するよう心がけています。
ボク自身は補聴器は装着せずに運転していますが、念のため車内に補聴器を常備しています。
運転前には補聴器の動作確認を行い、万が一のトラブルに備えています。
4. まとめ
この記事では、難聴でも運転免許が取得可能であることを、片耳難聴のボクの実体験を交えて詳しくご紹介いたしました。
難聴の方でも前向きに免許取得を目指し、日常生活の自由度を広げて欲しいです。

あなたもぜひ、自分らしい運転ライフを実現し、より充実した日常を手に入れてくださいね!