「聞こえにくさ」に悩まない。片耳難聴の私が職場で実践している工夫

「片耳が聞こえにくいことで、職場での会話についていけない……」

片耳難聴を抱えて働くことには、たしかにちょっとした不便やストレスを感じる時があります。
でも、少し工夫するだけで、ぐっと働きやすくなるんです。
この記事では、ボク自身の実体験をもとに「片耳難聴と上手につき合いながら、職場でのストレスを減らす方法」をご紹介します。

この記事は次のような人におすすめ!
- 仕事中、片耳難聴や耳の聞こえづらさに悩んでいる方
- 外回り営業と社内業務、それぞれの工夫を知りたい方
ストレスと上手につきあう「考え方」を知ることができます。
ちょっとした工夫と心の持ち方で、毎日の仕事がグッと楽になります!
外回りの営業は意外とストレスが少ない?
片耳難聴で仕事をしていると、意外なことに「外回り営業」の方が社内よりストレスが少ないと感じる場面があります。
お客様との距離感がちょうどいい
営業でお客様先を訪問するときは、基本的に1対1で話すことが多いです。
それに、適度な距離感で「ちゃんと話を聞く」という姿勢が自然に生まれるんです。

お互いに目を見て、しっかり話す。
そんなやりとりの中では、片耳難聴の不便さを感じにくくなります。
あらかじめ伝えておくことでスムーズに
ボクの場合、得意先のお客様には初回訪問のときに「片耳が聞こえにくいんです」と軽く伝えるようにしています。
ちょっと勇気がいりますが、それだけで相手が配慮してくれる場面が増えますし、後からのストレスもグッと減ります。

結論:外回り営業はむしろ快適
外回りでは、「きちんと話す空気感」が自然にあるため、聞き間違いや気まずさも少なめです。
一見ハードルが高そうな営業職ですが、片耳難聴の方にとっては意外と働きやすいフィールドかもしれません。
社内の方が意外と大変?近距離コミュニケーションの落とし穴
一方で、社内でのやり取りのほうが、片耳難聴にとっては意外とストレスになりやすいんです。
小声&不意打ちがつらい……
社内では、1m以内の距離で不意に話しかけられることがよくあります。
特に小声でボソッと言われると、聞き取りにくくて困ってしまうことも。

「え?今なんて言ったんだろう?」と焦る瞬間、あります……。
しかも、最初は配慮してくれていた同僚も、時間が経つとつい忘れてしまうこともあります。
これはもう仕方のないことなので、責める気持ちは持たないようにしています。
デスクの位置や会議の座席にもひと工夫
そこでわたしは、少しでもストレスを減らすために、こんな工夫をしています。
- 聞こえる耳の側に人がくるようにデスクを配置
- 会議では、発言者が見渡せる場所に座る
- 聞き取れなかった内容は、あとからメモなどでフォロー
こういった小さな工夫が積み重ねることで、ストレスを感じにくくなります。

結論:社内では「聞こえる工夫」がカギ
社内では、距離が近すぎたり、突然話しかけられたりすることが多いからこそ、自分から「聞こえやすい環境」を作る工夫が必要です。
気をつかわせすぎず、でも自分もストレスを抱えすぎない。
そのちょうどいいバランスを探していくことが大切です。
無理せず働くためのちょっとした工夫いろいろ
片耳難聴があると、どうしても周囲とのコミュニケーションに気をつかう場面が増えますよね。でも、無理せず快適に働き続けるためには、自分からできる小さな工夫がとても大切です。
わたしが実践している具体的な工夫
実際にわたしが日常的に行っていることを、いくつかご紹介しますね。
- デスクの位置を調整して、聞こえる耳側に通路や人が来るようにする
- 会議では、全体の声が聞こえそうな席を選ぶ
- 聞こえる耳に意識を集中して、環境音とのバランスをとる
- 聞き取れなかった内容は、恥ずかしがらずに後で確認する
- 車内ではラジオや音楽を消して、同乗者の声を聞き取りやすくする
こういったことを「自分から当たり前のようにやる」ことで、周囲の人にも自然と伝わっていくんです。
「気づかれにくさ」は常にあるけど…
片耳難聴は、見た目ではほとんど気づかれない障害です。だからこそ、「忘れられやすい」のも事実。

でも、それを責めるのではなく、「あ、また忘れてるな〜笑」くらいの気持ちでいられると、自分も楽になりますよ。

結論:小さな工夫が自分を守ってくれる
毎日をちょっとでも快適に過ごすためには、「自分ができることを先にやる」ことが本当に大切。
それが結果的に、周りとの関係もスムーズにしてくれるんです。
割り切ることも大事。伝えることでラクになる関係づくり
片耳難聴で働くうえで、どうしても避けられないのが「聞こえにくい瞬間」。そんなときに大切にしているのが、「割り切ること」と「ちゃんと伝えること」です。
聞こえなかったら、正直に伝える勇気
たとえばこんなふうに伝えるようにしています。

- 「すみません、こっちの耳があまり聞こえなくて…こっち側に座ってもいいですか?」
- 「聞こえなかったので、もう一度お願いしてもいいですか?」
少し勇気がいりますが、伝えることで相手が思い出してくれたり、自然に気を配ってくれたりします。
「そうだった!片耳難聴だったよね!」と、優しく反応してくれる方がほとんどです。
相手もラク、自分もラクになる
伝えることで、相手にとっても「どうして聞き返されたのか?」が明確になるので、お互いに気まずさが減ります。
「気まずくならないように黙って我慢する」よりも、「ちょっと伝えることで距離が縮まる」。
そんなふうに考えると、ストレスがぐっと減りますよ。

結論:割り切り&素直なひとことが味方になる
「聞こえにくい自分を受け入れる」「無理しすぎない」——この2つを心がけるだけで、仕事中の気持ちがとってもラクになります。
ほんの少しの勇気が、長い目で見て自分を助けてくれるはずです。
コンプレックスは、工夫次第で“強み”にもなる
片耳難聴があると、最初は「みんなと同じようにできない…」と悩むこともありますよね。
でも、実はそれを乗り越えようとする姿勢や工夫こそが、あなたの魅力であり、強みになるんです。
工夫できる人は、信頼される人
例えば、「聞こえにくいからこそ丁寧に確認する」「相手の話をしっかり聞こうとする」——
こういった姿勢って、仕事でも人間関係でも、とても大事なことですよね。
実際に、ボク自身「聞こえづらい分、他でカバーしよう」という意識が自然と身についたことで、上司やお客様から信頼される場面も増えてきました。
「弱みを補う工夫」こそが、あなたにしかないスキルになるかもしれません。

まとめ
片耳難聴で働くうえで大切なのは、「環境に合わせてちょっとずつ工夫すること」、そして「無理をしないで素直に伝えること」です。
外回り営業ではストレスが少ない一方で、社内では聞こえにくさを感じやすい。でも、デスクの位置や話すときの伝え方を変えるだけで、働きやすさは大きく変わります。
コンプレックスに感じることもあるかもしれませんが、それをきっかけに「気配り」や「工夫する力」が自然と身につきます。それは、誰にもまねできないあなただけの“強み”です。

これからも、自分のペースで。
がんばりすぎず、心地よく働いていきましょう。