副業って本当に稼げる?やってみた私のリアルな4年間

「副業に挑戦してみたいけれど、本当に稼げるの?」
そんな疑問を抱きながら、ぼくはこれまでに4種類の副業に挑戦してきました。
店舗せどり、業務用食品ブログ、Web制作(Shopify)、中国輸入と、ジャンルもスタイルもバラバラな副業経験。そのすべてが今につながっています。
この記事では、ぼく自身が副業に取り組んできた4年間のリアルな経験をまとめています。

この記事は次のような人におすすめ!
- 副業に興味があるけど、一歩踏み出せていない人
- 副業に挑戦したけれど、うまくいかなかった・続かなかった人
副業が続かない、何を選べばいいか分からない人が、自分に合った副業を見つけるヒントが得られます。
結論
副業内容 | 期間 | 成果 | 挫折理由 |
---|---|---|---|
店舗せどり | 約4カ月 | 初売上の感動 | 労力と収益が合わない |
ブログ(業務用食品) | 約2カ月 | 20 | 熱量が足りず |
Web制作(Shopify) | 約3年 | 仕事を受注できるレベル | 副業としては厳しい |
中国輸入 | 約半年 | ECサイト開設 | 商品が売れない |
店舗せどり

副業として最初に挑戦したのは、家電量販店を回って商品を仕入れる「店舗せどり」でした。
理由は明確で、資金が少なくても始められて、特別なスキルがなくても稼げる可能性があると感じたからです。
当時は妊娠中の妻を連れて、地元の家電店をいくつも巡っていました。
仕入れ対象は主に電化製品で、Amazonセラーに登録し、FBA倉庫を活用して出品・発送を行っていました。

初めて売れたときの喜びは、今でも鮮明に覚えています。
ただし、「リサーチ→買付け→梱包→発送」の繰り返しは時間も体力もかかり、思っていた以上に負担が大きかったのです。
利益は発生したものの、労力に対するリターンの低さや、家族との時間が削られるストレスから、継続は難しいと判断しました。副業は「稼げる」だけでなく「続けられるかどうか」も重要だと、ここで痛感しました。
ブログ(業務用食品)

副業として次に挑戦したのは、「業務用食品」に関するブログの運営でした。
本業が食品卸売の仕事だったため、知識と経験を活かして書けると考えたのが始まりです。
特にこのジャンルはニッチで競合も少なく、情報発信の需要もあると感じていました。

ブログは初期費用がほとんどかからず、自宅やカフェなどどこでも作業できる自由さも魅力的でした。
記事のテーマは、業務用食材の選び方や活用法、飲食店向けの仕入れ術などに絞り、約2か月で20本ほどの記事を投稿しました。
最初はアクセスが少しずつ増え始め、自分の知識が誰かの役に立っている実感もありました。しかし、次第に更新頻度が落ちていきました。
理由は明確で、自分自身がそのテーマに強い興味を持ち続けられなかったからです。
「誰かに読んでほしい」よりも「とりあえず稼ぎたい」という気持ちが先に立ってしまい、熱意のないまま続けるのは非常にしんどいものでした。
副業は「好き」や「情熱」がないと継続が難しいことを、ここで身をもって実感しました。
Web制作(Shopify)

副業の3つ目として取り組んだのは、「Shopify」を活用したWeb制作でした。

将来的に会社に依存せず、自分のスキルで仕事を得るためには、Web系のスキルは大きな武器になると考えたからです。
知識ゼロの状態から「デイトラ」のWeb制作コースとShopifyアドバンスコースを受講し、HTMLやCSSの基礎からECサイトの構築方法まで学びました。
学習と並行して、自分自身で架空のショップサイトを作ることで実践的な感覚も磨いていきました。
努力の成果もあり、知人経由で実際にECサイト制作の仕事を請け負うようになりました。
案件ごとにテーマや業種が異なり、毎回チャレンジの連続でしたが、スキルが形になる達成感は非常に大きなものでした。
一方で、副業として続けていくにはいくつかの課題も浮き彫りになっていきました。
低単価の案件が多く、納期も短いため、寝る間を惜しんで作業するような状態が続きました。
家族との時間も削られ、精神的にも疲弊してしまい、これでは本業との両立が難しいと判断しました。

現在は、あくまで「頼まれたら対応する」というスタンスで、無理のない範囲で関わるようにしています。
中国輸入(コルセット販売)

Web制作で得たスキルを何か形にしたいと思い、次に取り組んだのが「中国輸入ビジネス」でした。
ターゲットに選んだ商品はコルセット。
理由は、軽量かつサイズがコンパクトで輸送に適しており、見た目のインパクトもあるため差別化しやすいと感じたからです。
中国の代行業者を通じて、現地の工場と連携を取りながら商品を仕入れ、自作のECサイトで販売をスタートしました。

撮影、商品説明の作成、決済機能の実装などすべてを自分ひとりで行った経験は非常に濃密で、スキルとしても成長を感じられるものでした。
しかし、現実は想像以上に厳しく、サイトをオープンして半年が経過しても一つも売れませんでした。
アクセス解析を見ても訪問者はほとんどおらず、広告を回す予算も限られていたため、販促の打ち手にも限界がありました。
「とにかく売れればいい」と考えていたことが、結果的に商品へのこだわりの薄さや、顧客ニーズの見誤りに繋がっていたのだと思います。
この経験から、自分が本当に価値を感じられるモノでないと、人に伝える力は弱くなるという教訓を得ました。
たどり着いた答え

これまでの4年間で、さまざまな副業にチャレンジしてきました。
どれも小さな成果や学びがありましたが、最終的に継続には至りませんでした。そして、試行錯誤の末に気づいたのは、「収益」や「効率性」だけを追い求めても長続きはしない、というシンプルな事実です。
本当に必要なのは、「心から伝えたい想いがあるかどうか」でした。 現在、ぼくが取り組んでいるのは、自分自身が抱える「片耳難聴」に関する情報発信です。
このテーマにたどり着いたのは、まさに自分自身の中から湧き出た「誰かの力になりたい」という気持ちに正直になった結果です。

過去の副業では、「需要があるから」「稼げるから」といった外側の要因が動機でしたが、今は「自分だからこそ伝えられること」を届けることに喜びを感じています。
情報を発信するという行為は、見返りがあるとは限りません。
でも、「誰か一人でも楽になるかもしれない」と信じて書くことで、不思議と継続する力が湧いてきます。
副業という枠にとらわれず、自分自身の生き方や価値観を軸に活動していく。その姿勢こそが、ぼくにとっての「本当に続けられる副業」の答えでした。