片耳難聴でも大丈夫?障害者手帳の取得条件と等級の違いを解説!

「障害者手帳の取得条件と等級の違い」を調査しました。
手帳の交付条件には明確な基準が設けられています。

片耳難聴でも、障害者手帳が取得できるかどうかは気になるところですね。
結論:片耳難聴でも片方の耳がしっかり聞こえれば障害者手帳はもらえない!

障害者手帳を取得するには、厚生労働省が定めた厳格な条件を満たす必要があります。
結論から言うと、片方の耳に重度の難聴があっても、もう一方の耳が正常に機能していれば、手帳の対象にはなりません。
障害者手帳(身体障害者手帳)が交付されるのは、両耳ともに高度の難聴がある場合や、片耳がまったく聞こえず、もう片方にも一定の聴力障害がある場合です。

「両耳ともに重度の難聴」または「一側ろう(片耳がほぼ聞こえない)+ もう片方も難聴」の場合から、障害者手帳(6級)をもらうことができます。
障害者手帳とは?

障害者手帳は、身体や精神、知的な障害を持つ人が、さまざまな支援や制度を受けるために必要な公的な証明書です。
身体障害者手帳は、視覚、聴覚、肢体などの身体機能に障害がある場合に交付されます。
等級は、障害の程度に応じて細かく分類されています。
この手帳を持っていることで、交通機関の割引、所得税の控除、就職支援、補装具の支給など、暮らしを支える多くの制度を利用できます。
受けられる支援内容は自治体によって異なるため、手帳を取得した後は、必ず住んでいる市区町村に相談することが必要です。
制度をうまく活用することで、日常生活の負担が軽減されることも多いです。
各等級の詳細
等級 | 目安 | 条件 |
---|---|---|
6級 | 両耳で高度難聴or片耳ろう+もう片方も難聴 | 両耳70dB以上、または片耳90dB以上+他耳50dB以上 |
4級 | 大きな声でも判別が難しいor語音明瞭度が50%以下 | 両耳80dB以上、または語音明瞭度50%以下 |
3級 | 補聴器でも音の識別が困難 | 両耳90dB以上 |
2級 | 両耳全ろう | 両耳100dB以上 |

6級
この状態では、大きな声で話しても内容がほとんど理解できず、日常会話に大きな支障が出るとされています。
「両耳ともに重度の難聴」または、「一側ろう(片耳がほぼ聞こえない)+ もう片方も難聴」の状態です。
条件
1 両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの(40センチメートル以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
2 一側耳の聴力レベルが90デシベル以上,他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの
4級
「大きな声や騒音レベルの音でも聞き取れないレベル」または、「聞こえても言葉の判別が難しい状態」です。
条件
1 両耳の聴力レベルが80デシベル以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
2 両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50パーセント以下のもの
3級
「耳に密着させないと、大声でも言葉の識別が難しく、補聴器を使っても音の識別が困難なことが多いレベル」です。
条件
両耳の聴力レベルが 90デシベル以上のもの(耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの)
2級
「両耳が全く聞こえない状態」です。
条件
両耳の聴力レベルがそれぞれ 100デシベル以上のもの(両耳全ろう)
障害者手帳取得のポイント

- 6級から障害者手帳の交付対象
- 片耳難聴だけでは取得不可(もう片方の耳が正常に聞こえれば対象外)
- 両耳の難聴度合いによって等級が決まる
まとめ
等級 | 目安 | 条件 |
---|---|---|
6級 | 両耳で高度難聴or片耳ろう+もう片方も難聴 | 両耳70dB以上、または片耳90dB以上+他耳50dB以上 |
4級 | 大きな声でも判別が難しいor語音明瞭度が50%以下 | 両耳80dB以上、または語音明瞭度50%以下 |
3級 | 補聴器でも音の識別が困難 | 両耳90dB以上 |
2級 | 両耳全ろう | 両耳100dB以上 |
片耳難聴は、生活に支障をきたすことが多いものの、もう一方の耳が正常であれば、障害者手帳の対象にはなりません。
また、等級は障害の程度に応じて細かく分類されています。
不安や疑問がある場合は、早めに医療機関や自治体に相談するのが安心です。

この記事が、障害者手帳についての理解を深め、次の行動につながるきっかけになれば嬉しく思います。