障害者手帳あり・なし両方OK!難聴でも安心の転職支援術

手帳の有無に関わらず、難聴に不安がある全ての方へ。

「聞こえにくさがあっても、ちゃんと仕事を選びたい」「難聴って、転職でどう伝えたらいいの?」
そんな悩みやモヤモヤを抱えて、転職活動に一歩踏み出せずにいる方、意外と多いんです。
実はボク自身も、片耳難聴を抱えながら何度も転職を経験してきました。
だからこそ、「片耳・軽度難聴」という“グレーな立場”で感じる不安、とてもよく分かります。
難聴の方が実際に使える転職エージェントや支援サービスの選び方、伝え方のコツまで、リアルな体験を交えて徹底的にお話ししていきます。
転職や就職に関するお悩みが解決できます。
はじめに:障害者手帳の有無で使える支援機関を比較まとめ表
支援機関 | 手帳あり (身体・聴覚) | 手帳なし (片耳・軽度など) | 主な支援内容 |
---|---|---|---|
ハローワーク(専門援助部門) | ◎ 利用可 | △ 相談によって対応 | 職業相談、求人紹介、職場実習の手配 |
地域障害者職業センター | ◎ 利用可 | △ 要相談(医師の意見書等) | 就労評価、職場定着支援、アセスメント |
就労移行支援事業所 | ◎ 利用可 | △ 医師の診断書があれば可能 | 職業訓練、生活支援、就活サポート |
発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応) | ◎ 利用可 | ◎ 利用可 | 相談支援、環境調整アドバイス、連携支援 |
福祉機器の助成制度 | ◎ 補聴器や筆談ボードの助成あり | △ 自治体により異なる | 生活補助機器の支給・助成 |
◎=原則利用可能/△=条件により利用可(事前相談がおすすめ)

制度の枠に縛られすぎず、まずは「今、働くことに不安がある」ことを伝えてみてください。
あなたに合った窓口がきっと見つかりますよ。
それでは、詳しく見ていきましょう!
① 手帳の有無で変わる?片耳・難聴の制度上の位置づけ
まず気になるのは、片耳難聴は公的に「障害」とされるのか、制度上の位置づけが気になるところです。
答えは、「基本的には、身体障害者手帳の対象にはなりにくい」です。
つまり、現在の制度では、片耳難聴は障害者手帳の対象になりづらく、就職支援の多くが「対象外」とされるケースが少なくありません。
ただし、現実の職場や日常生活では支障が出る場面も多く見られます。
たとえば会議中に誰が話しているのかわかりにくかったり、音の定位が取りづらくて集中力が落ちてしまったりといった問題が出てきます。
「障害」として認められていないけど、「健常」とも言いきれない。
そんな中間地点にいることで、支援も受けづらくなってしまうのが、片耳・軽度難聴の大きなハードルなんです。
② 転職活動で感じる「支援の壁」と不安

「制度に該当しないなら、自分でなんとかするしかない」と感じてしまう場面は多いかもしれません。
聴覚障害に対応している転職エージェントを見つけても、「手帳を所持していない」として断られるケースが多く、支援の対象外とされてしまう現実に直面する人が少なくありません。
相談する前から諦めてしまう。でもそれって、本当にもったいないことなんですよね。
片耳・軽度難聴の方も、状況を丁寧に伝えれば、対応してくれる支援サービスや企業もあります。
制度のグレーゾーンにいるからといって、支援の対象外であると決めつける必要はありません。
③ 伝えづらい・伝え方がわからないという悩み
「難聴があるって、いつ・どうやって伝えればいいの?」
この悩み、本当に多いです。筆者も最初の転職では、伝えるタイミングにすごく悩みました。
「話すことでマイナス評価されないか?」「そもそも理解してもらえるのか?」と不安になって、何も言えずに失敗してしまった経験もあります。
でも今なら言えます。「正直に、でも前向きに伝える」ことが大切なんです。
たとえば、「聞き取りづらさはありますが、〇〇な工夫で問題なく対応しています」とか、「こういう配慮をいただけると助かります」など、自分なりの解決策もセットで伝えると、印象が大きく変わります。
④ 軽度・手帳なしでも使える支援とは?
「手帳がないと、誰にも相談できない」なんてことはありません!
一般の転職エージェント(リクルートやマイナビなど)でも、登録時に「片耳難聴である」と伝えれば、可能な範囲で配慮してもらえるケースがあります。
また、自治体の「就労支援センター(自治体・地域型)」や「発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応)」では、手帳がなくても相談に乗ってくれることが多いです。
ポイントは、「難聴があるから無理」と思い込まないこと。
一人で抱え込まず、相談できる場所や人にアクセスすることが、転職成功の近道になります。
たとえ軽度であっても、声をあげていいんです。むしろ、それが未来を開く最初の一歩になるんです。
片耳・軽度難聴者が“実際に使える”転職サポート

「どこにも相談できない」「誰もわかってくれない」って感じること、ありますよね。
でも大丈夫。手帳がなくても、片耳や軽度でも、相談できる場所はちゃんとあります。
制度の隙間に落ちてしまうような立場の人にとってこそ、寄り添ってくれるサポートが必要なんです。
ここでは、実際に片耳・軽度難聴の方が利用できる転職支援先を3つ+選び方のポイントと一緒にご紹介しますね。
- ① 一般の大手転職エージェント(リクルート・マイナビなど)
- ② 地方自治体の就労支援センター(自治体・地域型)
- ③ 就労移行支援・発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応)
- ④ 特徴の比較&選び方のポイント
「サポートを受けてもいいんだ」って、きっと思ってもらえるはずです。
① 一般の大手転職エージェント(リクルート・マイナビなど)
「軽度・片耳難聴」でも利用できる転職エージェントの代表格が、リクルートやマイナビなどの総合型エージェントです。
これらは「障害者専門」ではありませんが、条件によって柔軟に対応してくれることが多いです。
筆者も実際にリクルートエージェントを利用した際、「聞き取りに不安がある」と伝えたところ、面談はチャット+メールで進行してくれました。
大手であればあるほど、多様な利用者層への理解が進んでいる印象があります。
ただし、自分から伝えないと気づいてもらえないので、勇気を出して一言添えるのが大事ですよ。

ボク自身、片耳難聴者で健聴者向けの大手転職エージェントサービスを利用したことがあります。
片耳難聴のことも含めて、丁寧な対応していただきました。
② 地方自治体の就労支援センター(自治体・地域型)
意外と知られていないのが、各自治体にある「就労支援センター(自治体・地域型)」や「就労支援窓口」です。
ここでは、手帳の有無に関係なく、就職に関する悩みを相談できます。
とくに地域密着型なので、地元企業との連携や、地元での働き方の相談に強いのが特徴。
相談員の方も福祉や就労支援の経験が豊富で、「難聴だから」と断られることはほとんどありません。
ホームページでは情報が少ない場合があるので、直接電話や訪問で問い合わせるのがベストです。
③ 就労移行支援・発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応)
「えっ、発達障害の支援?」と思うかもしれませんが、ここにも可能性があります。
発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応)のなかには、聴覚過敏・聞き取り困難などの相談を含めて受け入れてくれるところもあります。
また、就労移行支援の一部事業所では、手帳なしでも利用できるフリースペースや講座が開かれていることも。
たとえば「ストレス耐性のトレーニング」や「面接での自己表現練習」など、実践的な支援が受けられる場合もあるんです。
対応は事業所ごとに異なるため、「難聴で困っているのですが、相談できますか?」と一度聞いてみる価値ありです。
④ 特徴の比較&選び方のポイント
最後に、3つのサポート先を比較しながら、自分に合った選び方のコツをまとめました。
支援先 | 手帳の有無 | サポート内容 | 向いている人 |
---|---|---|---|
大手転職エージェント | 不要 | 求人紹介・面接支援 | すぐに転職したい方 |
就労支援センター(自治体・地域型) | 不要 | 就職相談・地域求人 | 地元志向の方 |
発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応) | 不要(相談次第) | 生活支援・訓練講座 | 不安が強い方 |
「どれを選ぶべき?」と迷ったら、まずは一番気軽にアクセスできる窓口から動いてみましょう。
相談=登録ではありません。

「話すだけ」でも、一歩踏み出すきっかけになります。
片耳難聴者の転職活動(エージェント)の実際|登録から内定までの流れ

「転職エージェントって、どんな流れで進むの?」「何をいつ伝えたらいいの?」
そんな疑問や不安を持っている方も多いですよね。
ここでは、筆者が実際に片耳難聴でエージェントを利用して転職した経験をもとに、登録から内定までのリアルな流れと、気をつけてほしいポイントをまとめました。
「伝えるタイミング」や「求人選びの視点」など、ちょっとした工夫で転職活動はもっとラクになりますよ!

① 登録時に伝えたこと・伝えなかったこと
登録フォームで「片耳難聴」といきなり書くか、正直かなり悩みました。
結果として、最初の段階では記載せず、面談前の事前アンケートに「聞き取りに不安がある」と記入しました。
すると、オンライン面談でカメラON+チャット機能ありにしてくれるなど、柔軟に対応してもらえたんです。
この経験から感じたのは、「伝えること=マイナスになる」ではないということ。

事前に伝えておくことで、安心して面談に臨める環境を整えてもらえるんですよね。
② 面談・面接での工夫と配慮のお願い
面談や面接では、聞き取りに関する不安はなるべく早めに伝えるようにしました。
「すみません、聞き取りにくいことがあるかもしれません。その場合は、聞き返させていただきます」と、丁寧に一言添えるだけでOK。
それだけで、相手も「話すスピードを少しゆっくりにしよう」「はっきり発音しよう」と配慮してくれるようになります。

「配慮してください」じゃなくて、「少しだけ工夫させて頂きます。」という伝え方が、とても効果的でした。
③ 求人選びで見ておきたい「音環境」とは
軽度・片耳難聴の方にとって、意外と重要なのが「音環境」の確認です。
たとえば、
- オープンスペースか?個室か?
- 電話業務が多いかどうか
- 周囲の音が反響しやすい作りか?
など、実際に働くうえでの“聞こえやすさ”って、働きやすさに直結します。
求人票だけではわからない部分なので、面談時に「職場の音環境が気になるため、事前に確認したい」と伝えると安心です。
企業によっては、事前に職場見学をさせてもらえる場合もありますよ。
④ 自分に合った職場の見つけ方
一番大事なのは、「聞こえの悩みを無理に隠さないこと」です。
面接時に伝えることで落とされる会社もあるかもしれません。
でも、それは「自分に合わない職場」だっただけ。
理解がある企業は、最初から寄り添ってくれます。
配慮のある企業は、入社後も継続してサポートしてくれることが多いです。
だからこそ、「自分の状況を率直に伝える勇気」を持つことが、転職成功の第一歩なんです。
軽度でも諦めない。不安を伝えてもいい理由

「軽度だから支援を求めちゃいけないのかな…」
そんなふうに思って、言葉を飲み込んでしまったこと、ありませんか?
でも、それって本当に悲しいことなんです。
どんなに軽く見られても、困っている気持ちは本物。
ここでは、「軽度」「片耳」「手帳なし」でも、堂々と不安を伝えていい理由についてお話ししていきます。
① 「手帳がない」からといって支援を受けちゃダメなんてことはない
まず知っておいてほしいのは、「手帳がない=支援を受ける資格がない」ということではない、ということ。
支援の多くは制度上、手帳を基準にしていますが、それはあくまで「入口の条件」。
本当に大切なのは、今「困っている」という事実なんです。
たとえば、「面接時の聞き取りが不安」「音環境がつらい」など、小さな困りごとも立派な支援対象。
声をあげることで、ちゃんと対応してくれる人は必ずいます。

だから、自分だけが対象外だなんて思わないでくださいね。
② 軽度でも伝えるだけで職場は変わる
ボクが実際に経験した話です。
転職先の初日で「片耳が聞こえにくいので、反対側から話しかけられると気づけないことがあります」と伝えたところ、
翌日、職場のデスク配置が“聞こえやすい側”に変ていただくことができたのです。
何気ない配慮かもしれません。
でも、それがあるだけで職場に安心感が生まれて、仕事にも自信が持てました。
こういった例は他にもたくさんあります。
伝えるだけで、あなたの働きやすさは大きく変わります。
③ やさしいエージェントに出会うコツ
どんなに実績があるエージェントでも、相性が合わないと話しづらいことってありますよね。
そんなときは、1社にこだわらず、複数のエージェントに登録して比較するのがベストです。
たとえば、
- チャット対応してくれる
- 聞き取りの不安に寄り添ってくれる
- 必要以上に急かしてこない
こんな対応をしてくれるエージェントは、本当に信頼できます。

「この人なら安心して話せる」って思える存在に出会えるまで、妥協しなくて大丈夫。
ボクも2~3人担当者を変更してもらいました。
④ 少しの勇気が、転職の未来を変える

「話していいんだ」「相談していいんだ」と思えるだけで、心はふっと軽くなります。
そしてその小さな一歩が、未来を大きく動かしてくれるんです。
不安を伝えることは、決して弱さじゃありません。
むしろ、自分のことをちゃんと知ってもらう“勇気ある行動”です。
転職活動は孤独に感じることもあります。
でも、伝えた先に寄り添ってくれる人がいる。
あなたの声は、ちゃんと届きます。
だからどうか、あきらめないでくださいね。
要チェック!障害者手帳がある人が使える転職エージェント3選
「聴覚障害 専門 転職エージェント」って検索して、ワクワクしながら見てみたけど…自分は支援の枠から外れてしまっている…。
そんな経験、ありませんか?
検索すると確かに、聴覚障害に対応した支援サービスってあるんです。
でもその多くが「身体障害者手帳を持っていることが前提」です。
- ① デフワークス|手話対応など配慮◎だが手帳が必要
- ② ランスタッドチャレンジド|全国対応だが手帳所持者限定
- ③ dodaチャレンジ|業界最大級だけど原則手帳必須
- ④ なぜ「軽度・片耳難聴」はサポート対象外になるのか?
それぞれのエージェントの特徴と、なぜ「対象外」になってしまうのかを見ていきましょう。
① デフワークス|手話対応など配慮◎だが手帳が必要
デフワークスは、聴覚障害者向けの転職支援サービスとしてはかなり充実しています。
面談に手話通訳がついたり、メール・チャットでのやり取りができたりと、配慮の行き届いたサービスが特徴です。
企業とのマッチングにも力を入れていて、雇用前提の職場体験ができる場合も。
ただし、応募時に身体障害者手帳(聴覚障害)の提出が必須条件となっています。
そのため、軽度や片耳難聴で手帳が交付されない人は、残念ながら利用できません。

「こんなサービスを使いたいのに…」というもどかしさ、すごくわかります。
② ランスタッドチャレンジド|全国対応だが手帳所持者限定
ランスタッドチャレンジドは、全国展開している外資系エージェントの障害者雇用専門部門です。
対象は主に身体・精神・知的障害のある方で、原則、手帳を所持していることが条件です。
コンサルタントは障害に対する理解があり、求人も多く、高年収の案件があるのも魅力。
ですが、片耳・軽度難聴だけでは「要相談」という扱いがほとんどで、面談のハードルも高くなってしまいます。

対応自体は親切で、口コミの評価も良いです。
③ dodaチャレンジ|業界最大級だけど原則手帳必須
dodaチャレンジは、障害者専門エージェントとしての実績も求人数もトップクラス。
非公開求人や大手企業案件も多く、「ここなら希望の仕事が見つかるかも」と期待が膨らみます。
ですが、基本的には「手帳所持が利用の前提」となっています。
一応、相談ベースで軽度の聴覚障害に対応するケースもあるようですが、「面談までたどり着けない」という声も多数。
エージェントによっては、「それは障害に該当しない」と判断されてしまうこともあるんです。
④ なぜ「軽度・片耳難聴」はサポート対象外になるのか?
そもそも、なぜ片耳や軽度の難聴だとサポートが受けづらいのでしょうか?
理由は主に2つあります。
1つは、障害者手帳という「制度の基準」が使われているから。
手帳があれば「障害者」として正式に認められているので、サポート対象にしやすい。
一方で、手帳がなければ「どの程度支援が必要なのか」が分かりづらく、対応が難しくなるんです。
もう1つは、企業側の受け入れ体制の問題。
「特別な支援が必要なのか?」「配慮が必要なら、具体的にどうすればいいのか?」といった受け入れ側の理解も、まだまだ進んでいないのが現状です。
でも、それって私たちのせいじゃない。

だからこそ、「軽度・片耳だから支援を受けちゃいけない」と思わず、自分から声をあげていいという意識が大事なんです。
手帳ありの方が使える支援制度と相談窓口まとめ

「障害者手帳があるけど、どこに相談すればいいの?」
そんな疑問を持っている方、意外と多いんです。
実は、障害者手帳を持っていることで使える専門の支援制度や相談窓口がたくさんあります。
特に聴覚障害の場合、福祉機器の助成や、専門相談員のいる窓口でのキャリア相談など、具体的な支援が受けられるのが大きなメリット。
ここでは、片耳・軽度難聴を含めて、手帳所持者が実際に使える支援先や制度を一覧でご紹介します。
- ① ハローワークの「専門援助部門(障害者担当窓口)」
- ② 地域障害者職業センター
- ③ 就労移行支援事業所
- ④ 発達障害者支援センター(聴覚支援を含む相談可)
- ⑤ 福祉機器の助成・補助制度(補聴器など)
① ハローワークの「専門援助部門(障害者担当窓口)」
全国のハローワークには、障害者専門の相談窓口が設けられています。
ここでは、キャリアカウンセラーが障害特性を理解したうえで、求人紹介や面接練習、職場実習の手配などを行ってくれます。
特に就職氷河期世代や若者向けの集中支援プログラムも用意されており、受けられるサービスの幅も広いです。

利用には障害者手帳の提示が必要ですが、登録制ではなく相談ベースで始められるので、まずは気軽に行ってみるのがおすすめですよ。
② 地域障害者職業センター
「働きたいけど、何から始めればいいかわからない」そんな方にピッタリなのが、地域障害者職業センター。
こちらでは、心理職や作業療法士などの専門スタッフによるアセスメント(就労評価)や職場定着支援を行っています。
また、ハローワークと連携しているので、支援の流れがスムーズなんです。
働く上での適性や、どんな職場が合っているかを知るサポートもあり、じっくり方向性を探したい方に向いています。
③ 就労移行支援事業所
一般就労を目指す障害者向けの通所型支援機関が、就労移行支援事業所です。
主に精神・発達・身体障害を対象にしていますが、聴覚障害でも利用可能です。
内容は、職業訓練・履歴書の書き方講座・面接練習・実習体験・ビジネスマナー研修など多岐にわたります。
利用には医師の診断書または障害者手帳が必要で、原則2年間まで無料(もしくは低額)で支援が受けられます。
「まずは生活リズムを整えたい」「通勤練習から始めたい」などの段階的な支援が魅力です。
④ 発達障害者支援センター(聴覚支援を含む相談可)
聴覚過敏・音の聞き取りづらさがきっかけで不安が強い場合など、「発達障害者支援センター(聴覚の相談にも対応)」も相談先のひとつです。
全国にあり、都道府県ごとに設置されており、相談無料・紹介制不要で使えるのがうれしいポイント。
ここでは、障害特性に基づいた生活相談、仕事の相談、職場の配慮提案なども受けられます。
必要に応じて、就労移行支援などの他サービスと連携して支援を継続することも可能です。

聴覚に関することだけでなく、「働くことそのものに不安がある」方にもおすすめの窓口ですよ。
よくある質問(FAQ)

「自分だけが不安に感じてるのかな…」って思っていませんか?
実は、片耳・軽度難聴の方が転職活動をするときに感じる悩みや疑問って、共通していることが多いんです。
ここでは、実際に多く寄せられる質問と、それに対するリアルで安心できる答えをまとめました。
① 片耳難聴だけでも相談していいの?
はい、もちろん相談してOKです。
たとえ「障害者向けの支援対象外」と言われることがあったとしても、一般の転職エージェントや支援窓口では、聞き取りに不安があることを伝えるだけで配慮してもらえるケースがあります。
“軽度だから” “片耳だけだから”と気にしなくて大丈夫です。
不安があるなら、それは相談すべき立派な理由なんです。
② 電話が苦手だけど対応してもらえる?
はい、最近では電話以外の手段も用意されているところが増えています。
たとえば、
- チャット形式での面談予約
- メールでのやり取り
- Zoomなどのビデオ通話+字幕表示

など、エージェントによってはかなり柔軟に対応してくれます。
「電話が苦手です」とひとこと伝えるだけで、やり方を調整してくれるケースも多いので、まずは安心して問い合わせてみてくださいね。
③ 手帳がなくてもハローワークは使える?
はい、ハローワークは誰でも利用可能です。
障害者手帳を持っていない場合でも、一般窓口や相談ブースで転職相談や求人紹介を受けられます。
もし聴覚に関する悩みがある場合は、「専門援助部門(障害者支援担当)」を案内してもらえることもあります。
とくに地域によっては、手帳なしでも配慮してくれる場合も多いので、遠慮せずにまずは相談してみましょう。
④ エージェントには何をどう伝えたらいい?
ポイントは「不安があること」と「配慮してほしい内容」をセットで伝えることです。
たとえば、
- 「片耳が聞こえづらく、会話中に聞き返すことがあります」
- 「オンライン面談は、チャット併用だと助かります」
- 「面接の際、聞き取りに配慮いただける企業が希望です」
といったように、前向きな姿勢を見せつつ、具体的な要望を伝えると相手にも伝わりやすいです。
言いづらいことかもしれませんが、最初に伝えることで、その後がとってもラクになりますよ。

ボクの場合、エージェントが事前に片耳難聴のことを企業に伝えてくれたため、面接がスムーズに進みました!
まとめ|あなたに合う働き方、きっと見つかる。
誰かと比べる必要はありません。
あなたに合った働き方は、必ず見つかります。

相談できる場所や支援制度を上手に活用して、「自分らしく働ける場所」への一歩を踏み出してみてくださいね。
▼ 参考資料
- 厚生労働省|障害者の雇用支援
- 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
- 全国発達障害者支援センター協議会
- dodaチャレンジ公式、ランスタッドチャレンジド、デフワークス、LITALICO仕事ナビ
- 各自治体の福祉課サイト(例:東京都福祉保健局など)