片耳難聴の私が補聴器を使わない納得の理由

ボクは片耳難聴ですが、実はここ3年ほど、補聴器を日常的には使っていません。
「え、聞こえにくいのに大丈夫なの?」と驚かれることもありますが、補聴器を使わないことにも、ちゃんと理由があるんです。

この記事では、ボクがなぜ補聴器を日常使いしないのか、その背景や気持ち、そして補聴器を使わないことで感じたメリット・デメリットを、等身大の体験を通してお伝えします。
- 補聴器を使わない理由とその実体験がわかる
- 補聴器なしでの生活の工夫や対処法が学べる
補聴器、実はちょっと“めんどう”なんです…

補聴器を使わない理由を一言でいうと、「煩わしいから」です。
ゴメンナサイ...
ボクの難聴のタイプと使っている補聴器
ボクは左耳が聞こえない「片耳難聴」です。
右耳は正常に聞こえています。
そんなボクが使っていたのが「クロス補聴器」と呼ばれるもの。
これは、聞こえない側の音をマイクで拾って、聞こえる側の耳に届ける仕組みです。
たとえば、左側から呼びかけられたときでも、右耳で聞こえるようになるのでとても便利…のはずなんですが。

クロス補聴器とは聞こえる耳(健聴耳もしくは難聴が軽い耳)に受信機となる補聴器を着け、聴こえない耳(難聴耳)にはクロス送信機を着けます。この状態がクロス補聴器を指します。
要は聞こえない耳側の音を聞こえる耳に送って音を聞かせるという仕組みになっているのです。
この仕組みなので全く聞こえない耳につけても効果が出るのです。
補聴器の“煩わしさ”とは?
私が感じていた煩わしさには、こんなものがあります。
- 装着に時間がかかる
- 毎日の手入れが必要
- 精密機器だから気を使う
- 目立つのがちょっと気になる
とくに、朝のバタバタしている時間に補聴器をつけるのが、ボクにとってはとても億劫に感じました。
また、機械が苦手なボクは、「壊しちゃったらどうしよう」とか「雨の日でも大丈夫かな?」と気を張るのもストレスでした。
それでも、補聴器があれば便利な場面もある
もちろん、補聴器があることで助けられた場面もたくさんあります。
- 横に座った人と会話するとき(聞こえない側に相手がいる)
- 会議や食事会など、複数人との会話の場面
- 仕事中の対応(聞こえない側から話しかけられる場面)

補聴器はとても有効なのは間違いないです。
補聴器を使わないメリット・デメリットを整理してみた
ここでは、ボクが実際に感じた「補聴器を使わないこと」の良い点・困った点をまとめてみます。

【メリット】身軽で、気楽に過ごせる
これが一番大きなメリットです。
補聴器を使っていた頃は、バタバタ準備している中でも装着していましたが、今はその手間がゼロ。
日々のストレスが少し減ったように感じます。
【デメリット】聞き取りにくさは正直ある
もちろん、困ることもあります。
とくに、聞こえない側から話しかけられたときや、複数人での会話では不利です。
右から聞こえる声と左からの声が混ざると、どちらの音を拾えばいいのか混乱することも…。
でも、そうした状況には自分なりの「工夫」で対応できるようになりました。

たとえば、会話をするときは右側に座ってもらうようお願いしたり、自分から話の流れをつかみにいったりと、ちょっとした行動の変化でずいぶん楽になります。

聴器を使わない選択、それでも「持っておくこと」は大切
補聴器を日常的に使わないとはいえ、ボクは補聴器を「持っておくこと」はとても大切だと思っています。
必要なときに“使える状態”が心の支えに
たとえば、大事な会議や人前で話すプレゼンの場面。
「聞き漏らしがあってはいけない」という場面では、補聴器があった方が安心できますよね。

ボクは普段は補聴器を使わないけれど、必要なときにすぐ使えるよう、いつも手元に置いています。
この「使わなくても、いざという時には頼れる安心感」があるだけで、気持ちが全然違います。

まとめ
補聴器を使わないことは、ただの“サボり”ではありません。自分に合ったスタイルを選ぶという「前向きな選択」なんです。
もちろん補聴器には助けられる場面もあるし、持っておくことは大きな安心になります。
一人でも多くの片耳難聴の方が、自分に合った方法で、毎日を少しでも楽に、前向きに過ごせますように願っています。

少しでも参考になれば嬉しいです。