片耳難聴ってどんな感じ?左耳がまったく聞こえないボクの体験談
「片耳難聴ってどんな感じ?」と聞かれることがあります。
ボクは左耳が感音性難聴で、完全に聞こえません。
ここでは、そのリアルな感覚をシェアします。
片耳難聴だと音がどう聞こえるのか?完全に無音な感覚とは

聞こえない耳の穴から入ってくる音はゼロです。
もし誰かが左側からボソボソと話しても、本当に「無音」。
シーンとしていて、空気すら動かない感覚です。
ただし、耳元で大声を出されると音圧だけは伝わります。
何を言っているかは全くわかりませんが、鼓膜が振動しているような「圧」を感じます。
ボクは骨伝導の音も届かない

普通の人は口を閉じて歯を噛み合わせると、「カチカチッ」と頭の中に響きますよね?
これは骨を通して音が内耳に伝わる(骨伝導イヤホンと同じ仕組み)からです。
でもボクの場合、左耳にはその音も全く届きません(ボクは感音性難聴)。
右耳では聞こえるのに、左耳は“沈黙”のまま。
頭の中で音が片方だけ鳴っている、不思議な感覚です。
片耳難聴を例えると?音が片方だけ消える現実
片耳難聴を例えるなら──
左右のスピーカーのうち片方が壊れて、完全に無音になっている状態。
イヤホンを片方だけ外して音楽を聴いたときの“空っぽ感”が、ずっと続くようなものです。
ただし、片耳難聴は「スピーカーの片方が壊れているだけ」ではありません。
方向感覚や距離感も失われるため、
話し声がどこから飛んできているのか探すのに苦労します。

片耳難聴を体験してわかったこと|聞こえない世界と向き合うヒント
片耳難聴とは、「半分の世界を生きること」だと思います。
音が完全に消えた耳では、空気の流れも、体の中の音も、何も聞こえません。
でもその分、聞こえるほうの耳を大切にする意識や、人の表情をよく見る習慣が身につきました。
もし「片耳難聴ってどんな感じ?」と聞かれたら、ボクはこう答えます。

「片方のスピーカーがずっと壊れている感じ。」と。
